【イタリア】7日目―続いてヴィンチ&アンキアーノ村を目指す
お昼前にピサの観光が終わりました。
思ったよりも早いです。
まあ斜塔だけがメインですから、予想通りと言えばそうなのだけど。
帰りは駅まで歩いていきます。
そんなに遠くない距離ですので、帰りは街をぶらぶらしながら徒歩で駅まで向かうのもおススメです。
駅に到着。
それでは、ダ・ヴィンチの生まれ故郷を目指します! ピサとフィレンツェの間にあるので、帰り道に立ち寄るような感じです。
↑時刻表
ダ・ヴィンチの生まれ故郷ヴィンチ村へは、エンポリ駅で下車。そこからバスに乗っていきます。
地球の歩き方にはコラムとして、3分の1ページぐらいかな。ヴィンチ村がありますという紹介があるだけ。これではエンポリで降りて、ヴィンチ村行きのバスに乗るということしかわからず。
乗り場とか、どれくらいかかるのかとか、時刻表までいかなくとも何本に1本かとかもよくわからない。
仕方ないので行ったことのある方々のブログを見て研究。しましたが、上↑の情報に毛が生えたくらいの情報しか集まらず、要はそれさえわかってれば行けるのか?と、不安をかかえつつも強行で向かいました(汗)。
あとはヴィンチ村とアンキアーノ村までの地図をコピーしておいたくらい。大丈夫か!?
エンポリ駅に到着。
思ったよりもキレイで、そこそこの大きさの駅。ピサと同じかそれより少し小さいくらいの駅でしょうか。降りた途端、ど田舎!!!という感じはしません。
で。
バス停ですよ、バス停。
どこにあるかよくわからなかったので、駅の売店で「ヴィンチ行きのバス停はどこですか?」と聞いてみました。
そしたらなんてことなく、「あっちにあるわよー」と教えてもらえた。この場所、他のブログを見た情報と位置が変わっているので(いくつかのブログもバラバラだった)、着いたら駅の人に聞くのが早いしベストだと思います。
その通り向かっていくと、バスが1台止まっている。運転手さんに「ヴィンチに行きますか?」と聞いたら、「行くよ!」というので、安心して乗車。バスは観光バスのような内装でした。
バスが見つかって嬉しさのあまりすぐに飛び乗り、時刻表など確認しなかったのですが(ごめんなさい)、本数は少なそうな感じです。20分くらい待って、ようやく出発!
日本のようにバスのアナウンスや掲示もないため、念のため運転手さんに「ヴィンチについたら教えて下さい」とお願いをしておきました。
↑いよいよ出発
出発してしばらくは、エンポリの街中を走行。そして住宅街を抜け、どんどんのどかな風景へと変わっていきます。
↑のどかー
最初は平たんな田舎道だったのが、だんだんと山道っぽい感じに。
坂を駆け上がっていくのですが、そこにも家がびっしり。そしてその坂からしたを見下ろすと、オリーブなどの畑が! もうそれだけでイタリアの田舎を満喫した気分♪
そして。
ヴィンチ村に到着。
降りたのは私1人だけ。
なんだかよくわからない、小さな街の真ん中というか町の端っこというか…とにかく目印っぽいものもない、よくわからないところに降ろされました(汗)。
ここは街のどの辺ですか?と聞こうにも、人がいなーい!!!
や…こ、これは…。
仕方ないので、とりあえず歩いてみます。
町の真ん中にあるというミュージアムや、教会とか公園とか、どこか番地など何か目印になるようなものないかを探して、うろついてみます。
↑表札
この表札↑。
村でおそろいなんですよ~。しかも陶器でできていて。めっちゃかわいかった。
↑なぜか一輪車
民家の間や、よくわからない細い道をウロウロしまして…。
Wifiも使えないから、現在地もよくわからないしで…(;д;)。やっと。やっっと、メインストリートじゃなかろうかという道路に到着!!!
ここについてから一度も日本人は見かけませんが、イタリア人なのか他の国なのか、欧米人観光客がぽっつりぽっつりいるのも発見!!!
よし、道は間違っていない!!!!
↑ミュージアムの看板発見!!
ヴィンチ村は、街の中心に教会と、ダ・ヴィンチミュージアムがあります。メインの観光はこのミュージアムかなぁ。欧米人の方々はおそらくこのミュージアムを目指していたものかと。
あとはこの日はなぜか休業が多かったけど、そのメインストリートにそって、小さなレストランや商店がいくつか。
↑大好き路地裏
ひとまずミュージアムに到着。
で、目的のダ・ヴィンチの家というのは実はこのヴィンチ村にあるのではないのです。ここから約3キロ離れた、アンキアーノ村というところにあります。
ミュージアムは外にも休憩すぺースがあるので、ひとまず休憩。まずはアンキアーノの村を目指した後、ヴィンチ村を見ようかと思います。
↑文化村のポスターが。もしや日本人多いの!?
本当に小さな村で、向かいにはもうオリーブ畑。日本の田園風景も、海外の人にはこんな風に映るのだろうか。とってものどかで、癒されます。
↑どうやって収穫するんだろう?
では、アンキアーノ村を目指します。
なにやら草道を抜ける裏道?もあるようなのですが、どこがその入り口なのか少しウロウロしただけではわからず…。看板にそって、アンキアーノ村を目指して歩きます。
↑晴れてよかった
ゆるい上り坂がずっと続きます。
たまに住宅もありまして。
所々バス停っぽいものもあるのですが、もしかしたらバスでも行けるのかなぁ?
来るときに乗ってきたバス停は、ここが終点だといって、そのままエンポリ方面へと戻っていったので、もしかしたら別の路線のバスが走っているのかもしれません。ツーリストインフォメーションで聞けばよかったかなー。とは言え、肝心のバスは1度も見なかったのだけど…。
↑まだまだ道は続く
3キロって、意外とありますね。。
旅するときは結構歩き回ることが多いのですが、大自然の中を歩くから景色が変わらず、長く感じるのか。でもって上り坂も中々しんどいです。
さらにいい天気、6月ということもあって暑い暑い…!! たまに吹くそよ風が気持ちいいです。
↑看板
まだまだ先みたい。
誰もいないので少々不安になってきました。たまーに車が通る以外、人がいません。観光客っぽい人もいません。大丈夫か…。
あ…暑い。
汗が出てきました。
そしてやっぱり誰もいない。
上り坂が急になってきて少々疲れてきたのと、看板もあれから出てこなくなったのとでますます不安に。住宅もなくなってきました。
あとどれくらいなのかもよくわからず、でも道はこっちであっていたし……どうしたらええねん!! 誰かに聞こうにも誰もいないよっ!!!
と、そこへ1台の車が通ったので、ヒッチハイクのごとく手を挙げてみました。50代くらいのご夫婦が乗っていらして、親切にも停まってくれまして。
私:「ダ・ヴィンチの家に行きたいんですけど、どのあたりにありますか?」
ご夫婦:「この道をずっとまっすぐだよ(ご夫婦の車とは反対方向)。少し距離があるけど、大丈夫かい?」
私@心の声「あるんだ!合ってたんだ!!!」
私:「ありがとうございます!行ってみます」
ご夫婦「気を付けて!楽しんでね♪」
と、いうことで道はあっている模様。
ご夫婦はまだ距離があるよと言っていたのですが、そこからは(今まで歩いてきた距離に比べたら)割とすぐ。5~10分くらいかな。
途中、道路のわきに舗装されていない小さな小道を見つけました。もしかしたら、これが裏道なのかもしれません。友達が一緒だったらちょっと行ってみたいきもしますが、さすがに一人しかも午後というのを考えるとスルーでした。
さらにその後、オリーブ畑にいたおじさんにも聞いてみましたが、「もうすぐだよ」とのこと。
そして!!
ついにダ・ヴィンチの生家に到着!!!
高い門構えのお家です。
入口からはその全貌は見えませんが、古いというか歴史を感じる家。門のところに「ダ・ヴィンチの家」と書かれた看板と、その写真の看板が掲げてあります。
さあさあ、中に入りますよー。
と、門を開けようとすると、!!??
あ…開かない。
いやいや、門が大きいからちょっと力が足りなかったかな。せいやー。
やっぱり開かない…。
う…うそだー。
嘘だと言ってくれ。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
まさかのここまで来ての閉館!?
もう…なんかこう、
体の力が抜けてですね。門にうなだれていたんですね。
それを見た、門の前にいたおじさんたちが、
おじさん:「今改装中で、閉まってるよ」
私:「っっっっっ!!!????」
おじさん:「ほら、看板に書いてあるでしょ」
私:「Σ(;・∀・)!!!???」
おじさん:「ね」
私:「(;´Д⊂」
ま、ま、ま、まじですかー!?
おじさん:「村に戻るけど、よかったら乗ってくかい?」
うなだれていたのを不憫に思ったのか(笑)、ヴィンチ村まで乗せようかと声をかけてくれました。
私@心の声:「えっ、なんですって!?」
私@心の声:「いや、今着いたばかりだから少々周りも見たい。入れなくても様子をうかがいたい。でもおじさんたち、車のエンジンをかけ始めた。ということは、今すぐ出発……。そして正直安全なのか不安もあるよ。優しそうなおじさんたちだけど、万が一こんなど田舎で連れ去られたりしたら、戻ってこられないかもしれない。。。人が全然いないのはココに来るまで散々見てきたわっ。ど、どっちなのおじさーんっ!!!」
私@心の声:「………いや、それよりなにより本音を言ってしまうと、正直へとへとだし、車に乗って帰りたい!!!なんてラッキー。帰りは下りとはいえ、またあの道を戻ると考えると…家も見られなかったし……」
私@心の声:「えーい、乗ってしまえぇ!!!」
私:「いいんですか?」
おじさん:「いいよいいよ、乗ってきなさい。村まで歩きだと、結構あるでしょう。さあ後ろに乗った乗った!!」
私:「グラッツェ・ミーレ!!」
と、いうわけで乗車。
すぐに乗車だったので、せっかくの生家をカメラに収めることはできませんでした。そこはちょっと残念。
いや、まあ危機感無いなとも思うんですけど、「大丈夫、この人たちは大丈夫だ」という根拠のない勘が働きましてね。乗ってしまったわけです。普段は乗りませんよ(汗)?
おじさん3人と村へ向けて出発。
ふぅ~っと一息ついていると、私の隣に座っていたおじさんが「これ食べなよ、おいしいよ」とさくらんぼを差し出してくれました。見ると、バケツ一杯さくらんぼを持ってらっしゃる。そして食べてらっしゃる。
のどは乾いていたし、さくらんぼだしで、めっちゃうまーなわけですよ
。
多分至福の時みたいな顔をしていたのか、その後もたくさんさくらんぼをいただきまして。ダ・ヴィンチミュージアム前で降ろしてもらったのだけど、車を降りるときにも手のひらにいっぱいさくらんぼをくれました。
ありがとうございましたヽ(´▽`)/
助かりましたー。
※今回は優しいおじさんたちだったのですけど、やっぱり見知らぬ人の車に乗り込むのって危険が伴います。大変な目にあったという話も聞きます。特に一人で旅行をする方、この辺りは自己責任でお願いします。
戻ってきました、ヴィンチ村のミュージアムです。
↑いただいたサクランボ
隣の公園っぽいところにあるベンチにて、小休止。いただいたさくらんぼでおやつタイム。
↑ダ・ヴィンチミュージアム
ミュージアムの中には、ダ・ヴィンチが書いたとされる機械の図面やデッサン、それをもとに作られた模型などが展示してある模様。
少し悩んだのですが、今回は入らず。
そういえばと思い、観光案内所もこの敷地内にあったのでダ・ヴィンチの家の事を聞いてみました。そしたらやはり改装工事中とのこと。詳細は忘れてしまったのですが、私が訪れた日の数日後が再開予定日でした。ザンネンー。
また、ミュージアム周辺にはミュージアムショップのような、関連グッズを扱うお店もあります。
↑村の周り
のどかだなぁ。
こんなところで、ダ・ヴィンチは幼少時代を過ごしたんですねぇ~と、しみじみ。
↑オリーブ・オリーブ・オリーブ!!!!!
↑ミュージアム敷地内の建物
壁一面もっふもふの花で覆われて、思わず「おぉ」と言いながら写真にとってしまった(笑)。
こういう壁に植物って結構ありますけれども、ピンクのもふもふした花があまりにかわいくて疲れも吹っ飛びました。
↑どこへ続くのかな
↑村全図
これはヴィンチ村の案内図なので、アンキアーノ村は書かれておりません。小さな村ですが、雰囲気はとてもよかったです。
この後、ゆっくりした後遅くならないうちに岐路へ。
まずは来た時同様エンポリ駅を目指します。
ミュージアムから町の中心へと行くと、広場(公園?)がありまして、その前がバス停。エンポリ行きと書いてあります。本数は1時間に1本ほど。多くて2本。
30分ほど時間があるので待っていたら、通りすがりのおじいちゃんが声をかけてくれ、エンポリに行くのは次の○時のバスだよと教えてくれました。
30分後、バスが到着。
一応運転手さんに確認をして、乗車です。帰りはあっという間にエンポリ駅へ。
↑エンポリ駅
ここでも来た時同様、フィレンツェまでの当日券を購入。あまり待たずに電車に乗れました。
では、フィレンツェを目指します。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
ちょっと冒険してみた、ダ・ヴィンチの生家一人ツアー(笑)。
残念ながら生家の中は入れませんでしたが、全く後悔していません。イタリアの田舎風景(いい意味でですよ)を直に感じられたのは本当に良かったです。
エンポリからヴィンチ村までの車窓も良かったですし、ヴィンチ村ののんびりした感じ、小さな村ならではの風景も良かった。
アンキアーノ村への道中も確かにハードだったんですが(笑)、見渡す限りのオリーブ畑がとってもきれいでした。村から見たオリーブ畑の景色とはまた違います。
あれはなんというか、その場にいてこそ味わえるものだなと思いました。木や草花がそよ風に吹かれていて、それを自分自身も感じるというか、今まさに自分はここにいるという、大自然を前に心も解放感に包まれるという爽快感がありましたーヽ(´▽`)/!!
ダ・ヴィンチに興味のある方!
というよりは、イタリアの田舎風景に興味のある方、のんびりしたい方におススメです。フィレンツェとピサの間にありますのでとても行きやすいと思いますし、私のように午前と午後でピサとこちらに来るのもいいかと。
オリーブ畑もおススメの一つです。
これはここでしか見られないというわけではないですが、私は一面のオリーブ畑を見るのって初めてだったので、結構感動しました。
途中下車して、駅の方にバス停を尋ねれば簡単に行くことができますよ。
とっっても長くなってしまったので、一度区切ります。